国際リンパ浮腫フレームワーク・ジャパン研究協議会設立に当たって
国際リンパ浮腫フレームワーク・ジャパン研究協議会 会則

国際リンパ浮腫フレームワーク・ジャパン研究協議会設立に当たって

 国際リンパ浮腫フレームワーク・ジャパン研究協議会は英国を拠点に活動する「International Lymphoedema Framework (ILF)」の日本支部として開設されました。ILFはグラスゴー大学看護学部教授のDr. Christine J. Moffattが立ち上げ、リンパ浮腫で苦しむ世界中の患者のサポートを標準化する取り組みです。

私がこのILFの日本支部の世話人代表になった背景を少し説明させていただきます。私はもともと創傷看護学を専門に研究・実践活動を行っており、特に褥瘡管理に力を入れておりました。しかし、様々な要因により下肢に創傷を有する患者が多くなってきたことに気づき、褥瘡とは異なる病態で生じる創傷管理の進歩が必要であることを痛感しておりました。
ご存知のように、下肢の創傷は動脈や静脈と同様にリンパ管が重要な役割を持っており、褥瘡において体圧管理が治療の基盤であるのと同様に、血流、リンパ流の管理が治療の基盤であります。

2006年、最新の情報を得るために、Dr. Christine J. Moffattに来日していただき、リンパ浮腫のアセスメント技術についてご講演いただきました。幸運なことに、Moffatt先生は、以前から下腿潰瘍を専門とする看護学の世界的な研究者として、尊敬してまいりましたし、創傷看護学を日本で立ち上げるために2003年に先生を訪ねて渡英してアドバイスをいただいた経緯もありました。

2006年の講演で感銘を受けたのが、重要な創傷の原因であるリンパ浮腫の管理方法に関するガイドラインの紹介でした。それが「Best practice for lymphoedema management」との出会いでした。私の研究室でこの本の翻訳をさせていただくべく版権を取得し、「リンパ浮腫管理のベストプラクティス」として日本で公開させていただきました。この訳本は国内で大きな反響をいただき、これがきっかけとなり、現研究協議会のメンバーであるリンパ浮腫管理のエキスパートたちに出会うことができました。それらエキスパートたちと、大学の研究者が集まってできたのがこの国際リンパ浮腫フレームワーク・ジャパン研究協議会です。

本会の目的は、ILFが出版しているリソースの日本への紹介を行い、ILFが主催しているミーティングへの参加など学術活動を通して、日本のリンパ浮腫管理の均霑化を図り、また、逆に日本の優れたリンパ浮腫管理技術を世界に発信することで、リンパ浮腫で苦しむ患者がひとりでも少なくなるように、あるいはリンパ浮腫によるQOLの低下が少しでも解消されるような医療体制を構築することです。
本会の趣旨にご賛同いただける皆様の参加を心よりお待ち申し上げます。

2011年3月
国際リンパ浮腫フレームワーク・ジャパン研究協議会
理事長
真田弘美(東京大学大学院医学系研究科老年看護学/創傷看護学分野)

 

国際リンパ浮腫フレームワーク・ジャパン研究協議会 会則

平成22年12月25日
(平成23年11月10日一部改定)

第1章 総則

第1
本会は、国際リンパ浮腫フレームワーク・ジャパン研究協議会(ILF・Japan研究協議会)と称する。

第2
本会は、International Lymphedema Framework (ILF)の日本部門として、リンパ浮腫の予防と治療の研究の向上に貢献する事を目的とする。

第3 
本会は、前条の目的を達成するために次の事業を行う。
1)定期的な学術集会、講演会および講習会などの開催
2)ILFの他国部門や内外の関連学術団体との連絡および連携
3)学術関連出版物などの刊行
4)その他

 

第2章 会員

第4条
本会の会員は、本会の目的に賛同し、教育機関または医療機関でリンパ浮腫の予防、治療の研究に携わる者とする。この会の会員になろうとする者は本会の会員は、所定の申し込み手続きを経て理事会で承認された者とする。

第3章 役員

第5条
本会の役員は、理事、監事、幹事を若干名置く。

 

第4章 会議

第6  
本会の会議は次の通りとする。
(1)学術集会、講演会や講習会などの研究協議会
(2)理事会

第7  
研究協議会は、毎年1回以上開催する。

第8  
本会の理事会は、代表が招集し議長となり、学術集会会期中に行い、次期学術集会長の選出並びに研究協議会の主題などについて審議を行う。

 

第5章 会計

第9
本会の会計は、年会費と研究協議会参加費ならびに協賛金をもって行う。
年会費 10,000円 (但し、学生・大学院生等 2,000円)

第10
会計は、毎年1回、理事会の承認を得る。

第11
本会の会計年度は4月1日に始まり3月31日に終わる。

 

第6章 事務局

第12条
本会の事務局は、石川県金沢市小立野5‐11‐80 金沢大学医薬保健研究域保健学系看護科学領域臨床実践看護学講座慢性・創傷看護技術学分野に置く。

第7章 共催

第13
本会は、ILF・Japan研究協議会とILFとの共催である。

第8章 会則の変更

第14
本会の会則は理事会の承認を経て改定することができる。

附 記


理事長:
真田 弘美

東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻
老年看護学/創傷看護学 教授

庶務担当理事:
須釜 淳子

金沢大学医薬保健研究域保健学系臨床実践看護学講座 教授

会計担当理事:
奥津 文子

滋賀県立大学人間看護学部成熟看護学講座 
成人看護学領域 教授

学術担当理事:
吉沢 豊予子

東北大学大学院医学系研究科保健学専攻家族支援
看護学講座ウィメンズヘルス看護学分野 教授

広報担当理事:
木村 恵美子

青森県立保健大学健康科学部看護学科 准教授

幹事:
仲上 豪二朗

東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻
老年看護学/創傷看護学 講師

監事:
荒井 よう子
村山 志津子

富士重工業健康保険組合 総合太田病院看護部
青森中央短期大学看護学科 教授

事務局:
稲垣 美佐子

金沢大学医薬保健研究域臨床実践看護学講座 助教

事務局補佐:
岡島 静子

淑徳大学看護学部 助教

International Advisor:

C. Moffatt CBE, Chair of ILF

本会会則は2011年11月10日より実施する。